自己紹介

2010年8月1日日曜日

スタディーツアー

ミトゥンバスラム街に行ってきました。
 研修の一つにスタディーツアーというのがあり、NGO(チャイルドドクターhttp://www.child-doctor.org/index.htm)の宮田さんにお願いをし、ミトゥンバスラムに行ってきました。宮田さんは、ネットなどで支援者を募り、スラムの子どもたちが、無料で診察や治療が受けられるシステムをつくっている方です。支援者にはどの子の支援者になっているかが写真付きのメールで届き、診察・治療の様子やお礼のメッセージなどが定期的に送られてくるそうです。このシステムでこれまでにも、たくさんの子どもたちが受診することができています。それでも、まだまだ、支援を待っている子どもたちがいっぱいいます。

 スラムの町の様子です。









 今日は、スラムの1家族、お父さん(サムソンゴーリ、35歳)お母さん(エヴァリン、28歳)長女(ライル、8歳)次女(エスタ6歳)三女(フローレンス4歳)長男(カレブ、2歳)四女(レオニーダ、6ヶ月)の計7人家族の家を訪問しました。
 お母さんが言うには、月々の生活費は2400Kshくらい。家賃は月1000Ksh。家族7人が1日100Ksh程度で生活しています。
100Kshは日本で言うと120円程度です。





 ミトゥンバには、約6000人以上の人々がトタンの家をひしめき合わせて生活していました。それぞれの家は電気や水道が通っておらず、屋根や壁はトタンで、床は土間です。お風呂やトイレもありません。少ない収入でなんとかその日を食べているという生活をしている人ばかりです。便利で贅沢な暮らししか知らない私たちには考えることができないほどの苦しい不安定な生活をおくっていました。
 お母さんの夢は子どもたちが仕事を持ち、お金を稼ぎ、スラムの外へ連れていってくれることです。しかし、その一方で、子どもたちの学費を払えず学校に通わせられないことがお母さんの悩みの種です。
 でも、そこで暮らしている子どもたちは、こちらが幸せになるような屈託のない笑顔でにっこりと笑い、キラキラとした瞳をしていました。歌とダンスが大好きな長女のライルちゃんの夢を尋ねると「パイロット」と笑顔で答えてくれました。私は、お母さんたちに活力を与え、支えているのは彼女たち、子どもたちだろうなと感じました。こんな暮らしの中でも、子どもたちは幸せそうに笑い、とても前向きにたくましく生きています。妹や弟の面倒を見て、家の仕事を手伝い、自分が必要とされていることを感じています。そんな子どもたちの姿を見て、勇気や元気をもらえると感じたのは私だけではないと思います。

 最後に、お母さんの幸せを尋ねると、「家があること、服があること、子どもたちが健康であること、家庭が平和であること」と答えてくれました。

 宮田さんは私たちに、幸せの5カ条を教えてくれました。「人の役に立つこと、ほめられること、認められること、尊敬されること、愛されること」です。つまり、誰かに必要とされることです。ケニアには、後者がどの家庭にもしっかりとあり、日本ではケニアと比べると十分に得られない人が多いのではないかと思います。

 私は欲張りだな~と思います。どちらも大事でどちらもとても必要です。ないと困るし怖いです。

 これは、長男、カレブ。お母さんに甘えたくてずっとふてくされていてかわいかった~~。すごくいばってるように見えるのもかわいい!手足は細いのにおなかがぽっこりと出ていてパンパンでした。次はカレブが病院受診できるといいなぁと願います。

 私ができることは本当にちっぽけで、何も改善できないかもしれません。でも、私は活動をするにあたって、周りの人の助けや笑顔が必要です。必要とされることを望むだけではなく、自分が周りの人を必要とすることも良いことなんだと思えるようになりました。だから、なんでも自信をもって活動したいと思います。

 誰かの良い面が誰かの足りない面を補い合いながら、ケニアも日本も世界中の人たちが幸せになれますように。

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